技術部測量補償課富場(技術員)
河川や橋梁、田んぼなどを「測る」測量業務に携わっています。
文字通り「測る」仕事ですが、主に河川設計を行う当社では、設計業務はまず測量するところから始まります。基本的には現場へ出て、測量機器を使って河川の断面や河床の形状、水深などを測定します。我々の測量データを基に設計図面が引かれることになるので、正確さが求められます。
その後、測量データを社内に持ち帰り、図面に落とし込んだり、データ分析を行ったりします。
島根県立東部高等技術校に通っていた時期にインターンシップに参加したのが、大隆設計を知る最初のきっかけでした。
特に河川設計の業務に強みがあり、業務表彰や技術者表彰の実績も多い企業なので、もし自分が技術校で学んだ測量などの知識を活かして働くのであれば、より特定分野における専門性の高い大隆設計で働きたいと思い、入社を決めました。
入社して間もない頃に県内で豪雨災害が発生し、各地で道路の損傷や堤防の崩壊が発生しました。当時の災害対応では、一日にいくつもの現場を回り、経験不足ながらも多くの場数を踏むことができ、良い経験になりました。
それと同時に、崩壊した斜面や平らでない場所などでの測量機械の据え付けを経験し、自分の技量と経験の圧倒的な不足を痛感しました。測量技術は奥が深く、同じ場所で測量しても、ベテランの先輩と自分とでは、機械の据え付け方や効率の良さなどでもはっきりと違いが出ます。
これから多くの経験を積んで、更なる技術の向上を図っていきたいです。
技術校時代に測量士補の資格を取得し、現在は測量士の国家資格取得を目指しています。
測量士資格を取得することで、国や県から受託する業務で「主任技術者」として仕事を請けることができるようになるのですが、合格率10%前後の難関資格で、1冊の分厚い作業規定の準則をじっくり読み込まなければならないのでなかなか大変ですが、およそ3年以内に合格できるよう頑張ります。
また、ドローンや3次元スキャナを活用した測量技術の導入にも積極的に取り組みたいと思っています。これらの新しい技術については、特に私たちのような若手社員が中心となって積極的に学びを深め、導入を促進することで、会社全体の成長と発展に貢献したいと考えています。
(2024年1月取材)